2018.01.01

 町の情勢を知る読み物の一つに「町勢要覧」があります。これは毎年作られるものてはなく、何年版として町の情勢や様子を冊子にまとめたものです。これまで20冊ほどが刊行され、図書館には1958(昭和33)年からのものが大切に保管されています。そのページを開くと、時の町長のあいさつに始まり、自然、行政、産業、福祉、そして文化などが写真や資料で紹介され、見る者をその時代にタイムスリップさせます。

 町の人口は、高度経済成長期の1966(昭和41)年、13,312人のピークに達しま す。本町の基幹産業である農業、林業、観光のうち、特に観光は旅行ブームの追い風を受け、本町は一大観光地として、その地位を確立しました。さらに、大手企業の事業所も町内に構えられ、年間を通してたくさんの観光行事が行われたことも、要覧は伝えています。

 今年、本町は開基110年を迎えます。時代は変わりゆくも、古い「町勢要覧」から変わらぬものは「阿寒国立公園の弟子屈町」であり、先人たちが守ってきた自然です。この美しい自然はわが町の宝であり、自慢であり、変えてはならないものです。移り変わりの激しい今日において、これから刊行される「町勢要覧」が、希望に満ちた弟子屈町を写す鏡となるようにと、年頭に願うばかりです。

てしかが郷土研究会(蜂谷)