歴史写真館NO.52 大正9年の釧路川大洪水と 旧河道

 1920(大正9)年8月に、釧路地方は開拓以来、未曾有の水害に襲われました。 弟子屈では、7月29日 から降り続いた雨が、奥春別川、鐺別川などの支流の水 を集め、釧路川は水かさを増していきます。弟子屈から標茶間の国道は寸断し、 橋はことごとく流され、釧路方面からの生活や農業物資の補給路が断たれてしまいました。

 物資補給を北見方面に求めなくてはならなかったのですが、現在の国道243号は、美幌側は古梅まで、弟子屈側はエントコマップまでしかできていなかったため、美幌峠を人力で運んだといいます。この非常事態で、当時、北海道土木部釧路派出所長だった永山在兼は、美幌峠の道路工事を短期間で全通させています。

 地図は「大日本職業別細図−釧路市」[1932(昭和7)年に東京交通社から発行]に掲載されている「弟子屈村」の部分です。元弟子屈温泉浴場付近に点線で示された部分が、釧路川の旧河道の跡です。

 いつごろどのように行われたかなどの詳しい資料は手元にありませんが、こ のときの洪水で河道の一部が変更されたものと思われます。

てしかが郷土研究会(松橋)

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