2018.01.01

 今回は、町民の皆さんに広く知れわたっている、おなじみの「弟子屈小学校のハルニレ」である。

 今更紹介するまでもなく、日常目にしている町民のシンボルと言っていい木であり、今後、町の名木紹介を続けて行く上で代表的な木である。

 このハルニレは樹齢300年以上で、幹の直径は120センチ、樹高は25メートルの大木である。開拓時代以前の片鱗(へんりん)を伺わせることから、1974(昭和49)年3月、北海道が保護樹木に指定することになった。

 当初の標示板には「学校設置時に、数多く密生した自然木の中から校庭に支 障のない木を当時の住民の希望によって残したものである。その雄姿は開拓時代の人々から今日に至るまで多くの住民に親しまれ、ある時は小学生の理科教材となり、町民体育や学校体育の時はこの樹本が日陰をつくり休憩の場として喜ばれている」と記されていたが、2001(平成13)年に校舎が改築された際、校舎の位置が変わり、標示板の表現は今のものに変更された。

 弟子屈の風景を思い浮かべるとき、弟小のハルニレと美羅尾山は共にふるさ との象徴であり続けるだろう。

てしかが郷土研究会(菊池)